ハウスメーカーとの契約解除に数十万円|「とりあえず契約」した私の失敗談(15年目の答え合わせ)

ハウスメーカーと契約解除。とりあえず契約の結末、勉強代は数十万円 ハウスメーカー選び
ミラティ
ミラティ

契約しちゃったけど、この会社で本当によかったのかな…。もう引き返せないのかな

もし今、そんな気持ちでこのページを開いたなら——15年前の私の話が、参考になるかもしれません。

私は契約書に判を押した直後、「あとは楽しい打ち合わせが待っているだけ」と思っていました。それがどう変わっていったか、という話です。

「とりあえず契約して、後から変更できます」という言葉で契約してしまった経緯は、前回の記事でお話しした通りです。この記事はその続き——契約の「後」に起きたことです。

家づくりは何から始める?何も考えず契約までいった私の失敗談(15年目の答え合わせ)
予算も決めずに住宅展示場へ。無料イベントで夢だけが膨らみ、気づけば契約——15年前の私の失敗4連発を時系列でお話しします。最初にやるべきは「総予算」でした。

先に結論を言うと、私は最終的に数十万円を払って、そのハウスメーカーとの契約を解除しました。

高い勉強代です。それでも15年経った今、「あれは正解だった」とはっきり思っています。

減額調整のたびに家が別物になっていった流れと、解約を決めるまでの気持ちを、時系列でお話しします。これも「こうしたらだめだよ」の見本として読んでください。

とりあえず契約から契約解除までの時系列の図解。とりあえず契約して後から変更できますで契約→間取り変更のたびに減額の見積もり→設備をあきらめ木のグレードを落とす→電話のたびにどっと疲れる→身内からやめた方がいいんじゃないか→数十万円を払って契約解除。高い勉強代だが今思えば正解だった

「後から変更できます」の現実|減額のたびに“いいなと思った家”が消えていく

契約の後、予算に合わせて間取りや仕様を調整していくこと自体は、注文住宅では一般的な流れだそうです。

問題は、当時の私がその調整の中身をまるで見ていなかったことでした。

何度か間取りの変更をして、そのたびに新しい見積もりが出てきます。金額の欄は、たしかに下がっていく。

でもその数字は、いいなと思っていた製品や備品をあきらめて、使う木材のグレードを落として——「いいな」をひとつずつ手放して作った数字でした。

それだけではありません。手数料や事務まわりの、名前を見てもよく分からない項目が、見積もりによって載っていたり、載っていなかったり。

きっと理由のあることだったのでしょうが、当時の私には、それを読み取る力がありませんでした。

何がどう変わって安くなったのか、自分の言葉で説明できないまま——ただ「合計が下がった」ことだけを見ていました。

確かなことがひとつだけありました。打ち合わせを重ねるほど、「いいなと思った家」ではなくなっていったのです。

減額見積もりのカラクリの図解。金額だけ見ていた当時は、合計の数字だけを見て安心し、設備やグレードを削るうちに理想の家が遠ざかり、分からない項目も流していた。今なら変更前後の見積もりを横に並べ、消えた行に印をつけ、納得できるまで質問する

ここでの学び

  • 減額の見積もりを「いくら下がったか」だけで見てはだめ。見るべきは「何が消えたか
  • 名前の分からない項目を「そういうものか」と流してはだめ。今なら、変更前と変更後の見積もりを横に並べて、消えた行・増えた行に印をつけながら、納得できるまで質問します
  • 質問は遠慮しなくていい。もし質問を嫌がる相手だったら、それは「この先もずっと説明してくれない」というサイン。私なら、そこで立ち止まります

電話のたびに疲れていく|“なんか違う”は、一度生まれると消えない

そこからは、確認の電話をするたびに、どっと疲れるようになりました。

家づくりは、人生で一番楽しい買い物のはずです。それが、電話の前で深呼吸しないと番号を押せないような、憂鬱な連絡になっていきました。

正直、限界でした。

ミラティ
ミラティ

楽しいはずの家づくりが、どうしてこんなにしんどいんだろう…

そんな様子を見かねて、身内から「やめた方がいいんじゃないか」という話が出ました。

言われて気づいたんです。私の気持ちは、もうこの家づくりを楽しめなくなっていました。

どちらが悪いという話ではないのだと思います。ただ、一度「なんか違う」と感じてしまった気持ちは、簡単には元に戻らないんですね。

ここでの学び

  • 担当者からの連絡が憂鬱になったら黄色信号。「疲れ」と「モヤモヤ」も立派な判断材料
  • 家は建てたら終わりではなく、その会社との付き合いは建てた後も何十年も続く。今なら「この人たちと長く付き合えるか」を金額と同じくらい重く見ます

契約解除を申し込んだ|数十万円の「高い勉強代」

意を決して、契約解除を申し込みました。

電話口の相手は、私にはとても慌てた様子に見えました。引き止めの話し合いが何度かあり、最終的には、印紙代などの費用として数十万円ほどを支払う形で契約解除となりました。

一般的には、注文住宅の契約解除にかかるお金は進み具合によって大きく変わると言われています。設計段階なら実費で数万〜数十万円、工事が始まる前なら請負代金の5〜10%が目安になることもあるそうです。

また、解約の条件や違約金がはっきり書かれていない契約書も、中にはあるそうです。書いていなければ解約できない、というわけではないようですが、「いくらかかるか」があいまいなぶん、話し合いがこじれやすいとのことでした。

私の数十万円が高いのか安いのか、今でも分かりません。

ただ、「とりあえず契約」をやめるのに、数十万円かかった——これが事実です。

ここでの学び

  • 「とりあえず契約」は、やめる時にもお金がかかる。契約に「とりあえず」は存在しない
  • 今なら、判を押す前に契約書の「解約の条件」にも目を通します。
  • 解約するためではなく、覚悟を決めるために

よくある質問

Q. ハウスメーカーと契約した後でも、解約はできますか?
A. 私の場合はできました。何度か話し合い、数十万円を払う形での契約解除でした。ただ、金額や条件は会社や工事の進み具合でまったく違うようです。今なら、契約前に「もしやめたら、いつの時点でいくらかかるのか」を確認してから判を押します。

Q. 減額調整(予算に合わせた見直し)で気をつけることは?
A. 当時の私は、金額の欄しか見ていませんでした。今なら「消えた項目」を見ます。金額が下がった理由を自分の言葉で説明できないうちは、次に進みません。

Q. 担当者にモヤモヤした気持ちを持ったまま、進めてもいいのでしょうか?
A. 私は「一度『なんか違う』と感じた気持ちは、元に戻らない」と身をもって知りました。今なら、疲れやモヤモヤも判断材料のうちだと考えます。何十年も付き合う相手だからです。

まとめ|数十万円の勉強代。それでも解約は正解だった

  • 減額調整で「消えていくもの」を見ていなかった
  • 名前の分からない項目を、分からないまま流していた
  • 「なんか違う」と疲れに、気づかないふりをしていた
  • そして「とりあえず契約」をやめるのに、数十万円かかった

それでも、15年経った今だから言えます。あの解約は正解でした。

「なんか違う」と感じたまま、家を建てなくて本当によかった。

これから契約する方は、判を押す前に3つだけ確認してください。

金額の内訳、解約の条件、そして——自分の覚悟。「この会社で建てる」と迷いなく思えるか、です。

契約書に判を押す前に確認する3つのチェックリストの図解。金額の内訳、解約の条件、自分の覚悟(この会社で建てると迷いなく思えるか)。契約にとりあえずは存在しない

私の失敗の根っこは、営業さんに負けたことでも、家に惚れ込んだことでもなく——最初に「お金の軸」を決めていなかったことでした。

総予算という「入れ物」。それがないまま進んだから、減額調整では削られるままになりました。そして金額が出た後は、「もう気に入っちゃったし」「せっかくここまで来たんだし」で、冷静な計算ができなくなっていました。

今なら、何よりも先に総予算と「月々いくらまでなら払えるか」を家族で決めます。

お弁当箱と同じです。先に箱の大きさを決めてからおかずを詰めれば、あふれません。私は箱を決めずに、好きなおかず(夢)から選び始めてしまったんです。

箱の大きさが決まったら、カタログや資料を集めて、その箱に合う会社を比べる——私が今から建てるなら、この順番にします。

数十万円を払って、私たちの家づくりは振り出しに戻りました。

でも今思えば、ここからが本当のスタートでした。次の記事は、私たちが納得して家づくりを任せられた工務店との、新しい出会いの話です。

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