※制度や相場の数字は2026年8月時点のものです。補助金の最新情報は給湯省エネ2026事業(公式)でご確認ください。

築15年で修繕費150万円って本当…?そんなにかかるの?
半分本当で、半分違いました。かかったのは、思っていた場所じゃなかったんです。
築15年の一戸建てに住んでいます。検索すると「築15年は外壁と屋根の塗装で100万円超え」という相場の記事ばかり出てきますよね。
先に結論を言います。わが家の15年、外壁も屋根も塗装はまだゼロ。その代わり、想定外の場所に数十万円かかりました。
相場の表には載っていない「実際」を、時系列とお金つきでお話しします。
相場は「築15年で100万円超え」。わが家の実際は違いました
一般的には、築15年前後は外壁や屋根の塗り替え時期で、足場を組むため100万〜180万円ほどかかると言われています(参照:JA共済のコラム)。
でも、わが家の15年の内訳はこうでした。
| 起きたこと | 時期 | かかったお金 |
|---|---|---|
| エコキュートの基板(きばん)交換 | 築7年ごろ | 10万円弱 |
| エコキュートを丸ごと交換 | 築11年ごろ | 40万〜50万円ほど |
| キッチンの排水詰まり | — | 数千円(自分で解決) |
| 窓枠の雨漏り | 築14年ごろ | ほぼゼロ(夫がDIY) |
| 外壁・屋根の塗装 | — | 0円(まだ) |
大物の塗装はゼロ。その代わり、かかったのは「お湯」でした。
一番高くついたのはエコキュート。原因は、排水ますの中にありました
築7年ごろ、エコキュートにエラーが出て、お湯が出なくなりました。
見に来てくれた業者さんの診断は「電気系統が錆びついている」。制御基板という、機械の頭脳にあたる部品を交換することになりました。10万円はかからなかったと思います。
このとき、錆の原因も教えてくれました。排水の桝(ます)に「排水トラップ」という部品がついていなかったんです。
トラップは、たまった水がフタになって、下水のガスの逆流を止める部品です。台所の排水口と同じ仕組み。これがないと、下水の腐食性ガスが機械まで上がってきて、内側から錆びさせるのだそうです(参照:エコキュートの排水の解説)。
うちのエコキュートは、下水のガスを7年間吸い続けていたわけです。
トラップは「ホームセンターにあるから、付けておいて」とのこと。すぐ買ってきて付けました。
それでも、業者さんは言ったんです。「これを変えても、すぐダメになるよ」
正直、ピンときませんでした。まだ7年。壊れないでしょ、と。
でも、言われたとおりでした。4年後にまたエラーが出て、今度は丸ごと交換。新品にしました。
どこに原因があったのかは、私には言い切れません。ただ、トラップはついていなかった。それだけが事実です。勉強代だと思うことにしています。

ここでの学び
- 原因を直さずに部品だけ変えても、また壊れる。プロの「すぐダメになるよ」を聞き流さない
- これから建てる人は、設備の性能より先に「排水の設置」まで見てほしい。トラップの有無は、聞けば確認できます
助成金は「壊れてから調べる」では遅かった
追い打ちがひとつありました。交換した翌年に、エコキュートの助成金が始まったんです。
すでに付けた後だったので、いただけませんでした。「そううまくいかないもんだね」と、夫と笑うしかなくて。
でも、これを読んでいるあなたは間に合うかもしれません。2026年8月時点で、国の「給湯省エネ2026事業」という補助金が動いていて、エコキュートで7万〜10万円(古い電気温水器の撤去などの加算で最大14万円)が出ます(出典:給湯省エネ2026事業(公式))。
エコキュートの交換は、一般的に工事費込みで40万〜50万円ほどと言われています(参照:交換費用の相場解説)。そこから7万〜10万円戻ると考えると、調べる価値は十分です。
期限は2026年12月末まで。ただし予算がなくなった時点で終わる先着順です。
前の記事にも書きましたが、こういうお金は申請した人にだけ届きます。壊れてから調べるのではなく、交換を決める前に「給湯器 補助金」で検索してみてください。
安く済んだ話も。ケルヒャーと、最初にこだわった瓦
高い話ばかりではありません。
キッチンの排水が溢れたことがあります。配管の形のせいか、詰まってしまって。
このときは、家にあった高圧洗浄機(ケルヒャー)につける「パイプクリーニングホース」という別売りの細いホースがあるのを見つけました。家側から配管に入れて、水圧で詰まりを押し流して解決。ホースは数千円〜1万円ほどで、業者さんを呼ばずに済みました。
※配管を傷めることもあるそうなので、無理は禁物です。うちはうまくいった、という一例として聞いてください。
窓枠の雨漏り(築14年ごろ)も、夫がコーキング(窓まわりの目地のゴム)を塗って直しました。コーキングの寿命は10年前後と言われているので、時期どおりの劣化だったようです。
そして、冒頭の「塗装ゼロ」の種明かしは屋根です。
建てるとき、屋根は昔からある瓦にこだわりました。軽い屋根材もあるけれど、「強い風や雨に耐えてきたのは瓦」という考えで。瓦は基本的に塗り替えが要らないので、15年、屋根にかけたお金はゼロです。
そのぶん、建てるときの値段は軽い屋根材より高いのも事実です。先に払うか、あとで払うか——わが家は、先に払った形でした。

ここでの学び
- 最初にお金をかけた屋根は、15年後にお金がかからなかった。維持費は、建てた日に半分決まっていた
- 直せるものは自分で直すと、維持費は大きく変わる(ただし無理はしない)
積立はいくらあれば?15年住んだ今の答え
一般的には、一戸建ての修繕費は30年で400万〜800万円、月1.5万〜2万円ほどの積立が目安と言われています。
じつは、わが家は修繕の積立をしていませんでした。貯まったお金は繰り上げ返済へ——貯めては返し、貯めては返し、で。
それでも15年住んだ実感で言うと、先に来るのは足場を組む大物ではなく、給湯器などの「設備の突然死」でした。

だから今ならこう考えます。塗装用の積立とは別に、10年目までに給湯器1台分(数十万円)を別枠で。お湯が出ない生活は1日も待てないので、ここだけは即決できるお金にしておく。
よくある質問
Q. シロアリの点検はしていますか?
A. していません。「基礎がコンクリートだから大丈夫」と言われた記憶があるのですが、一般的にはコンクリートの基礎でも配管まわりなどから入ることがあり、大丈夫とは言い切れないそうです。わが家の宿題です。
Q. エコキュートは何年もちますか?
A. 一般的には10〜15年が目安と言われています。うちは11年でしたが、排水の問題があったので参考記録です。10年を過ぎたら「いつ壊れてもいい準備」(お金と補助金の下調べ)を始めるのが、今ならおすすめです。
Q. 外壁塗装、しなくて大丈夫?
A. わが家も無事なわけではなく、「コーキングはそろそろだね」と話しているところです。「まだ壊れていない」と「メンテ不要」は別物——15年目の宿題として残っています。
まとめ:維持費は、建てた日に半分決まっていた
- わが家の15年:塗装0円。一番の出費はエコキュート(原因は排水ますの中)
- プロの「これを変えてもすぐダメになるよ」を聞き流さない
- 給湯器の交換前に補助金を調べる(2026年は最大14万円・先着順)
- 積立は塗装用とは別に、10年目までに給湯器1台分
- 屋根の瓦のように、最初の選択が15年後の維持費を決める
これから建てる人に言いたいのは、設備のグレードよりも、排水や屋根材のような「あとから気づきにくいところ」にこそ、目とお金をということです。
わが家の失敗と正解が、どなたかの参考になれば嬉しいです。
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