住宅ローン金利上昇シミュレーション|5年ルールの6年目に払える?

住宅ローン金利上昇シミュレーション、5年ルールの6年目に払えるかを問いかけるアイキャッチ。バッジは「返済額が最大1.25倍」。電卓を持ち、返済予定表を見ながら少し心配そうにしている女性のイラスト。 お金の学び直し

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金利が上がったってニュースで見た。でも、毎月の返済額は変わってない。うちは、このままで平気…だよね?

返済額が変わらないと、ほっとしますよね。その気持ちになるのは、あなただけじゃありません。

私は以前、変動金利から固定に切り替えました(変動から固定に切り替えた話)。今はそのころとは情勢が変わったので、今の金利で、変動金利の返済がどうなるか計算してみました。

実は、返済額が同じでも、借金の減り方は遅れていきます。そして多くの銀行では、6年目に返済額が見直されます。6年目に毎月いくらになるかは、自分の数字で確かめられます。

この記事でわかること

  • 6年目からの毎月の返済額(チェッカーつき)
  • 返済額が同じでも、借金が減らない理由
  • 家計に合わせた、次の一歩

FP3級の50代主婦が、計算のしかたを確かめてまとめました。

※金利や制度の内容は2026年10月時点のものです。チェッカーの結果は目安で、将来を保証するものではありません。

当てはまる?2つの質問で確かめる

2つの質問に答えてみてください。

  • □ 変動金利で住宅ローンを返している
  • □ 金利が上がったのに、毎月の返済額は変わっていない

2つとも当てはまるなら、6年目の返済額を一度見ておくと安心です。

日銀は2026年6月と9月に利上げをして、政策金利は1.25%程度になりました(日本銀行)。10月には、変動金利を引き上げた大手銀行もあります(時事ドットコム)。

今の金利で計算すると、何が起きるか。その計算を、自分の数字でできるようにしたのが、このチェッカーです。見本の数字が入っているので、まずはそのまま結果を見てみてください。

金利上昇チェッカー

通帳や返済予定表の数字を入れると、6年目からの毎月の返済額の目安が出ます。見本の数字が入っているので、まずはそのまま下の結果を見てみてください。

① 毎月の返済額

円

口座から毎月引き落とされている額(ボーナス払いは入れない)

② 残りの年数

年

③ 今の金利

%

銀行から届く「金利変更のお知らせ」や返済予定表に書いてあります

④ 手取りの月収空欄でもOK

万円

夫婦で返しているなら2人分の合計。入れると、家計の余裕を色で表示します

金利が、今より何%上がったら?

押すと結果が切り替わります。「どこから色が変わるか」を見てみてください

結果はどう見る?見るのは3つだけ

チェッカーの結果で見てほしいのは、上から3つです。そのほかの数字は「くわしく見る」の中にしまってあります。

  • 6年目からの毎月の返済額(今より何円増えるか)
  • 色(手取りに占める返済の割合)
  • 5年間で、減らなかった借金

色の目安は、手取りに占める返済の割合で分けています。

色6年目の返済が手取りに占める割合
🟢 余裕があります20%まで
🟡 少し備えておくと安心20〜25%
🔴 一度、選択肢を見ておきたい25%より上

一般的に、住宅ローンの返済は手取りの20〜25%までが目安と言われます(住宅ローンは手取りの何割?)。

金利のボタンを押し変えると、色が変わるところがあります。そこが、あなたの家計の境目です。

数字を入れずに見たいときは、早見表で

返済予定表がすぐに出せないときは、借金の残りが自分に近いものを見てみてください。今の金利が1.0%、残り30年で計算した、6年目からの毎月の返済額です。

  6年目の返済の早見表。今の金利1.0%・残り30年の場合。借金の残り3,000万円は今の毎月約9.6万円が、0.5%上がると約10.5万円(+8,800円)、1.0%上がると約11.5万円(+18,200円)。4,000万円は約12.9万円が約14.0万円(+11,700円)、約15.3万円(+24,300円)。5,000万円は約16.1万円が約17.5万円(+14,700円)、約19.1万円(+30,400円)

返済額が同じなのに、借金が減らないのはなぜ?

答えは、毎月の返済額の中身にあります。返済額は、利息と元金(借りたお金の返済)の2つでできています。金利が上がると、利息の取り分が増えます。そのぶん、元金の返済が少なくなります。

 同じ8万円の返済の中身を比べた図。金利0.9%なら利息約1.9万円・元金約6.1万円。金利1.4%に上がると利息約2.9万円・元金約5.1万円で、元金の返済が約1万円少なくなる
※見本の数字です

見本の数字(残り約2,523万円)で、金利が0.5%上がった最初の月を比べました。同じ8万円を払っても、元金の返済は約1万円少なくなります。

返済額が5年間変わらないのは「5年ルール」という決まりがあるからです。借りてから6年目、11年目と、5年ごとに返済額を計算し直します。上がるのは、それまでの1.25倍までです(全国銀行協会)。借りてから何年かたっている人は、次の見直しがもっと早く来ます。

ここでの学び

  • 返済額が同じでも、利息の取り分が増えている
  • 6年目に計算し直す。上がるのは1.25倍まで
  • 返済額が変わらない5年間は、備えに使える時間

黄色や赤が出たら、打てる手は4つ

変動金利を選んだのは、間違いではありません。金利が低かったころは、多くの人にとって合理的な選び方でした。そのうえで、打てる手は4つあります。どれを選ぶかは、あなたの家計しだいです。

6年目を見たら、次の一歩の流れ図。返済予定表で確かめ、チェッカーで6年目を見る。余裕があれば半年ごとに計算し直す。負担が大きければ、増える分を取り分ける・繰り上げ返済する・今の銀行に相談する・借り換えや固定を比べる、の4つから選ぶ。決めるのは、あなたです

増える分を、今から取り分けておく

チェッカーに出た「増える分」を、今から毎月、別の口座に移しておく方法です。見本の数字で金利が0.5%上がると、増える分は月7,300円。5年で約44万円です。6年目に返済額が上がっても、慌てずにすみます。

貯まったお金で、繰り上げ返済する

取り分けたお金で、借金を先に減らす方法もあります。残りが減れば、6年目の返済額も小さくなります。期間を縮めるか、毎月の額を減らすかも選べます(繰り上げ返済の2つのやり方)。

今借りている銀行に相談する

返済が苦しくなりそうなら、今の銀行に相談する道もあります。返済期間を延ばして、毎月の額を軽くする方法などです(例:住宅金融支援機構)。ただし期間を延ばすと、利息の合計は増えます。

借り換えや固定にした場合の数字を見る

借り換えや固定にすると、毎月いくらになるか。数字を見ておくだけでも、気持ちが落ち着きます。

ただし今は、固定金利のほうがかなり高めです。たとえば、みずほ銀行の10月の金利は、変動が1.275%、10年固定が3.6%でした(時事ドットコム)。借り換えには手数料もかかります。数字を比べて、得にならないと分かることもあります。

金利の先行きは、誰にも分かりません。たとえば野村證券は、政策金利が2027年3月までに1.75%になると予想しています。上振れした場合は2.0%です(野村證券)。今より0.5%、上振れなら0.75%上がる見方です。変動金利は、政策金利とほぼ同じ幅で動くことが多いです。そこでチェッカーの「予想どおり」は、+0.5%にしています。

\ 借り換えたら、毎月いくら変わる? /

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決めるのは、あなた

  • 専門家の予想も、決めてはくれない
  • 自分の数字で6年目を見れば、変動のままでいいか、自分で決められる
  • 数字を見たうえで、安心を選ぶのも1つの答え

よくある質問

Q. 払いきれなかった利息はどうなる?

A. 金利が大きく上がると、返済額が利息に届かないことがあります。足りない分は「未払利息」として後ろに回ります。消えるわけではありません。最後にまとめて払うことになる場合があります。

Q. 1.25倍は、何の1.25倍?

A. 金利ではなく、毎月の返済額です。6年目は、1〜5年目の返済額の1.25倍まで。11年目は、6〜10年目の返済額の1.25倍までです。

Q. 5年ルールがない銀行もある?

A. あります。その場合は、金利が上がると、多くは半年ごとに返済額が変わります。自分のローンがどちらかは、契約書や返済予定表で確かめられます。

まとめ:6年目を、自分の数字で見ておく

  • 返済額が変わらない5年間も、借金の減り方は遅れている
  • 6年目に返済額は計算し直される。上がるのは1.25倍まで
  • 黄色や赤なら、取り分ける・繰り上げる・銀行に相談する・借り換えの数字を見る、の4つ

今日できることは、1つだけです。

  • □ 返済予定表を開いて、「5年ルール」があるか確かめる

6年目の数字が分かると、金利のニュースを見ても、自分の家計に置きかえて落ち着いて考えられます。夫婦で同じ数字を見ながら話すと、ぼんやりした不安が「6年目に月いくら」という、はっきりした数字に変わります。不安の正体が分かれば、やることも決められます。

※チェッカーは、金利が今すぐ上がってそのまま続くと仮定した目安です。今が5年ルールの始まりとして計算しています(元利均等返済)。実際の返済額は、銀行の返済予定表でご確認ください。

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